重ね煮に関してよくあるご質問の一つに
マクロビと重ね煮、どう違うの?
というものがあります。
そこで、今日は「肉、魚、卵」の考え方
についてお話ししていきます。
〇前回までの内容はこちらをお読みください。
①マクロビオティックと重ね煮はどう違うのか?
マクロビオティックでは、魚、肉、卵、牛乳の
動物性たんぱく質は極力避ける傾向に
あります。一方、重ね煮では、
動物性たんぱく質は必要だと考えています。
違いを詳しく見ていきましょう。
動物性たんぱく質の考え方
~マクロビオティックの場合~
マクロビオティックでは、魚、肉、卵、牛乳の
動物性たんぱく質は極力避ける傾向に
あります。
理由は
1.陰陽調和の考え方
でお話ししたように、
マクロビオティックは陰性が強いもの、
陽性が強いものをよしとしないためです。
魚、肉などの動物性たんぱく質は極陽性に
なります。
タンパク質は動物性由来のものでなく、
大豆などの植物性のタンパク質から摂る
という考え方が主流です。
肉の代用食として、
麹や大豆の発酵食品であるテンペを
使ったり、高きびなどの雑穀を使ったり
するのもマクロビオティックの特徴ですね。
これらを油で揚げて、食感や味を肉に
近づけたいわゆる「もどき食」が多いのも、
マクロビオティックのならではのものです。
一方、重ね煮においてはどうでしょうか?
動物性たんぱく質の考え方~重ね煮の場合~
人としての食の歴史「食性」を大切に
しているため、動物性たんぱく質は必要だと
考えています。(食事全体に占める割合は
少ないですが)。
そして、日本人の身体に馴染むのは昔から
食べられ続けていて、遺伝子レベルで
身体に記憶されているという点から、
肉より魚です。
肉をいただく時は、肉の3倍以上の野菜で
調和させた形で食べ ましょう、というのが
重ね煮の考え方です。
また、重ね煮においては、
素材の味を大切にいただくことを
軸の一つにしているので、
「もどき料理」はないです。
肉が食べたい時、
生クリームのケーキが食べたい時は、
頭や舌をごまかさずに、本物の味を
楽しむ。
そして、食べた後は身体の声を聞いて、
さっとケの食に戻す、という
メリハリをつけながら「食」を
楽しむという部分も大切にしたいと
考えています。
いかがでしたか?
マクロビオティックと重ね煮では、
動物性たんぱく質の考え方が大きく
異なることがわかりましたね。
参考になったら嬉しいです♪